ブログ右側の「スイッチ」をクリックしてください。
音声が流れ、素敵なことが起こります。。。。
テレビで、アルピニストの野口健さんがご自身の体験を話しておられました。
ご本人は笑いながら話しておられたし、司会も島田紳助で明るい番組だったのですが、文章に書き起こすと、なんだか不気味な怖い話になってしまいました。先にお断りしておきます。
こんな話を、どうして野口さんは笑いながら話せるのか、正直わかりません。変わった方だと思ってはいましたが。。。
紳助も、「どうしてそこまでして山に登るんですか」と訊ねていましたね。野口さんは相変わらずの透明すぎる瞳で「いや、わからない」と答えていらっしゃいました。
エベレスト登頂達成後の記念写真で、野口さんは涙を見せておられました。
誰もが、その写真を見て、「美しい感動の涙」だと思いました。
でも、実際は違ったといいます。
確かに登頂して爆発的な喜びはあった。
でも、その涙は「うれし涙」ではない。
それは、「これから下山しなければならないということに対しての恐怖の涙」であったといいます。
エベレストの本当の危険は登山時ではなく、下山時にあるのだそうです。登山時は夢中で必死だから登れる。誰か分からない他人の死体を踏みながらでも登れるそうです。しかしエベレストの遭難事故の七割が登山時ではなく下山時に起きていて、下山時が本当に怖いのだということは、そのレベルの登山家なら誰でも知っているのだそうです。
先に野口さんと共にエベレスト登頂を果たした相棒は、降りられなくなってしまいました。野口さんが励まして下山の途についたのですが、途中でパニックを起こしてしまい、登山装備を外して投げ捨ててしまい、酸素マスクも外してしまった。そして断崖絶壁に自分から飛び込んで落ちて行ったそうです。
話はここまで。
それについてのコメントは無しでした。
話を聞いて、思いました。
飛び込んで落ちていった彼は、「恐怖に耐え切れずに、自分でその恐怖を実現させてしまった」のだと。
おかしくなったと言ってしまえばそれまでですが、本当の理由はそれなのだと思いました。
恐らくは、OD(薬の過剰摂取)やアディクション(嗜好品への耽溺)などの多くの依存や自傷、も同じ事なのだと思いました。
東国風宮崎県知事を思い出しました。
彼がまだ「そのまんま東」であった時に、わいせつだかなんだったかの事件を起こしたことがありました。
あれほどの高支持率の立派な知事さんになれる賢い人が、どうしてそんなばかげた事件を起こしてしまったのか。
逆玉と言われる素敵な綺麗な嫁さんも子どもも得て、仕事にも恵まれて、幸せの絶頂にいただろうはずの人が。。。
長い間わかりませんでしたが、最近になって当時の彼の言葉を聞く機会があって非常に驚きました。
彼は謝罪会見の後で事件を起こしたことに対して「ほっとした」と言っているのです。これが、家族も社会的な信頼も失った人の言葉でしょうか。
でもその言葉を聞いた時に、彼が事件を起こしてしまったわけがわかった気がしました。
彼は、自分の幸せを信じられなかったのではないでしょうか。そして幸せが大きければ大きいほど、その幸せを失う不安に駆られ、遂には自分でその不安を実現してしまった。そうなのではないかと思うのです。
ワイドショーとかほとんど見ないので断言はできませんが、陣内&紀香夫妻の破綻も、陣内さんがそのまんま東のように、自分の潜在的な不安を実現させてしまった結果に見えて仕方がありません。
人の心のなんと恐ろしいこと。
どんなに幸せに囲まれていても、それを信じられないばかりに
自分から破滅に飛び込んでしまう。
破滅して「ほっとして」しまう。
この心を、潜在意識を、書き換えなければならないのですね。
痛みを抑え、不安を緩和しつつ、自分と向き合っていただく。
支えながら、受け止めながら、心のからくりを知っていただき、もつれた糸をほどいていくように、ご自身を取り戻していただく。
そのようなカウンセリングができればと、改めて思います。



写真はネコヤナギ。中に宝石があるような気がして割ってみた、と
詩に書いておられたのは、星野富弘さん。
信じられないほどの、豪奢な毛皮のような美です。
自然は豊かですね。。。
2009年04月06日mixi日記より
ブログ記事の中でわからないところや質問、ご相談がありましたら、お気軽にメールをくださいませ。
できる限りお答えさせていただきます。
桜 実花のプロフィール
http://sakuramiruku.seesaa.net/article/115283843.html
アダルトチルドレンとは
http://sakuramiruku.seesaa.net/?1236498535
続きを読まれるには、こちらが便利です。^^
お気に召しましたら、応援よろしくお願いします。^^
